★大名古屋ビル店
名古屋の玄関・名駅桜通口を出てすぐ目につく「大名古屋ビルヂング」。この地下1階に「玉乃光酒造・大名古屋ビル店」はある。店長の多比良重富さんは長崎出身の名古屋人。「食のワンダーランド」と呼ばれる名古屋のビジネス街で23年、会社員の宴を見守ってきた。「金曜日とランチどき、それに雨の日は大変忙しい」の言葉通り、昼は650円の「日替わり」を求めて、午後2時まで客が押し寄せる。77席(カウンター16席)のオーダーを紀藤政己料理長以下スタッフが切り盛りする。「基本的に注文を受けてから作る」料理は、一方でスピードが命。早くて旨い肴を、美しく作っていく。肝の赤ワイン煮(430円)などユニークメニューが羅列。出張のときに飲んで帰りたくなる名店だ。
◇手羽先塩焼き
きしめん(冷やし・湯つき=630円)味噌串カツ(3本=530円)などと並ぶご当地メニューで人気なのが「手羽先塩焼き」だ。ただし名古屋で多い甘辛タレで焼いたあとゴマを振るタイプではなく、カリッと焼き上げて塩コショウとレモンで食べる王道だ。夢中でかぶりついて骨をしゃぶると、鶏のうま味が口いっぱいに広がる。コラーゲンたっぷりでヘルシーな逸品だ。冷酒に合わすと最高だ。
◇馬刺し、じゃこ天
ご当地メニューは地元料理だけではない。産地直送メニューとして、北海道・函館から真いか沖漬け(420円)熊本の馬刺し(840円)愛媛・宇和島のじゃこ天(480円)が人気だ。
馬刺しは空輸された新鮮な霜降り馬肉をスライスして盛りつけた。おろしショウガと刻みネギを薬味に添えて醤油でいただく。添えられたシソの葉とワカメを巻くのも楽しい。馬の油の融点は牛肉に比べても低いため、霜降り肉でも口に入れると甘みが広がる。
一方、じゃこ天は店1番の人気メニューとのこと。お手軽料金も手伝い「とりあえず、じゃこ天」という流れのようだ。ホタルジャコをすりつぶし整形したものを空輸。店では揚げたてをそのまま食べてもよし、わざび醤油をかけて味わうのもよし。かむほどに味わい深く、酒の肴として最高の逸品だ。またミネラルやカルシウムに富んだ健康メニューとしても知られる。
◇マグロステーキ
続いてマグロステーキ。カジキマグロを秘伝の甘辛タレとともにソテー。身をハシでつまむと、ホロホロと崩れる。食べやすいのにボリューム感もある不思議な逸品だが、そこは肉ではなく魚。下地に日本酒を使うメニューでもあるので、やはり純米酒とピッタリ。熱々でいただきたい。
◇そら豆の焼き物
そら豆は5月から7月の季節もの。市場から取り寄せてツヤがあるサヤをそのまま炙る。15センチ大が6房。サヤの中には直径2センチの大粒豆が4個。新鮮な野菜特有の素材の旨さをそのまま味わえ嬉しい。天然素材に純米吟醸酒「雄町」を合わせると、賑やかな店の片隅に、自分だけの落ち着いた時間が流れる。
名古屋市中村区名駅3-28-12
大名古屋ビル B1階
夜16:30~21:30(土曜日~20:30)









